
Googleが2026年8月12日にニューヨークで開催した「Made by Google 2026」では、Pixel 11シリーズやスマートウォッチなどの新製品が披露されました。実は、これらの公式情報はイベント当日の朝にすでに公開されており、サプライズ登場という形ではありませんでしたが、会場では多彩な新機能や興味深いデモが発表され、多くの注目を集めました。本記事では、記者が選んだ7つの注目ポイントを分かりやすく紹介します。
近年の発表会では事前収録やプロンプターに沿った堅いプレゼンが増える中、GoogleはコメディアンのTrevor Noah氏を司会に起用しました。複数のカメラを使ったトーク番組風の環境でGoogle担当者にインタビューを行い、生放送ならではの即興のやり取りやユーモアを交えながら会場を大いに盛り上げました。
「何も問題が起きないようにするのが僕の役目だ。とはいえ生放送だから、すべてを失敗させてみせるよ」
新機能の実演は失敗のリスクもあるため緊張を伴いますが、GoogleはPixel 11シリーズの新機能を果敢にライブで披露しました。Noah氏自身が新しいRambler技術を操作して驚く様子や、インクルージョン担当のAnnie Jean-Baptiste氏が米国手話を使う俳優のDaniel Durant氏とスムーズに会話する素晴らしいデモが行われました。
「待って、皆さんにもこの画面が見えているということ? 僕が操作している。うわ、僕だ」
カメラのシャッターチャンスを逃したり、後からトリミングしたりするのはよくあることです。新機能の「Magic Capture」は、シャッターボタンを何度も押さなくても、動画を記録しながら最適なフレームを自動で静止画として切り出してくれる便利なツールです。これにより、写真に詳しくない人でも手軽に素晴らしい瞬間を残せるようになります。
Appleの「AirTag」が長年成功を収めている一方、Android環境では分散型ネットワークを活用したトラッカーの存在が重要視されています。Googleが投入する自社製ハードウェア「Pixel Tag」は、サードパーティー製品と共に「Find Hub」ネットワークに加わり、私たちが日常でなくしがちな物を見つける心強い助けとなります。
音声入力は便利ですが、途切れがちになったりうなり声が入ったりして失敗することも少なくありません。Geminiの新機能である「Rambler」は、大半の文字起こしアプリよりも辛抱強く話を聞き、会話の切れ端を自然につなぎ合わせて使える文章に整えてくれる優れた音声入力機能です。
Googleが披露した手話テキスト変換(SL2T)言語モデルは、米国手話を使う人の身体の動きを翻訳して文字に起こす画期的なコミュニケーション支援技術です。プライバシーへの配慮も徹底されており、映像そのものは保存されず、端末内で追跡された幾何学座標の連続データだけが翻訳のために送信される仕組みになっています。
Pixel 11 Proシリーズなどに搭載された「HiLight」は、カメラ近くの円形のLEDが多彩に光る機能ですが、現時点では「登録した連絡先からの着信時に特定の色で知らせる」ことや「Geminiアシスタント起動時に光る」程度しかできず、少し肩透かしな印象を与えました。今後のアップデートでより便利な機能が追加されることが期待されます。
今年の「Made by Google 2026」は、事前リークや発表の仕方に驚きがあったものの、Magic CaptureやRambler、手話翻訳といったAIを活用した実用的な新機能が多数お披露目される充実したイベントとなりました。今後の機能拡張や実際の使い心地が非常に楽しみです。