
ドジャースの大谷翔平選手が右上腕のコンディション不良で負傷者リスト(IL)入りした背景について、米メディアの間で「ケガの深刻さを球団に隠していたのではないか」という厳しい指摘が上がっていることが報じられています。選手自身の試合に出続けたいという強い意志やチーム内での影響力が、結果として判断の遅れやチームへの情報共有不足につながったのではないかと問題視されています。

ドジャースの大谷翔平投手(32)は、10日(日本時間11日)に右上腕のコンディション不良のため、15日間の負傷者リスト(IL)に入る見込みとなりました。適用は8日(同9日)にさかのぼり、最短での復帰は23日(同24日)のパドレス戦となります。
大谷選手は8月下旬から打撃不振が続き、直近7試合中6試合を欠場するなど異変が明らかでした。ロバーツ監督は「リセットして体調を整え、ポストシーズンに向けベストな状態に持っていく」と説明しつつ、「できる限り(判断を)先延ばしにしてきた」と、負傷者リスト入りへの判断が遅れたことを認めています。
この一連の動きに対し、米スポーツサイト「スポーティング・ニュース」は、MLB関係者の見解として大谷選手がケガの問題について誤った情報を伝えていたと報じました。
情報の出所となった「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、ポッドキャスト番組で次のように語っています。
多くの人が指摘しているように、そして私も疑問に思っていたのですが、これは選手がコントロールし過ぎているケースではないのか。しかし、それよりも選手が自分の体調を十分に伝えていないことが原因かもしれない。
さらに、同記者は過去の事例を踏まえて以下のように強調しました。
長年に渡り、試合に出続けたい多くの選手がケガについて嘘をつくのを見てきた。
ローゼンタール記者は、大谷選手がチーム内での影響力を行使し、自身のケガの深刻さについて球団を欺いたことがIL入りの遅延につながったとの見方を示しました。もし数日早くILに入れていれば、より多くの試合に出場できた計算になるため、ロバーツ監督も「今日の状況を見れば時間を戻してILに入れたいとは思う」と悔しさをにじませています。
実は今季も、同様の「故障隠し」と受け取られかねない事案が報じられていました。7月3日(同4日)のパドレス戦で、右上腕二頭筋の違和感のために途中交代した際、大谷選手は試合後に「1~2か月前の練習でちょっとなった」と明かしたものの、当時はごく軽症と判断して球団へ報告していなかったのです。
この対応について、米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は次のように問題視しました。
このケガに関して特に興味深い点の一つは、ロバーツ監督が大谷が以前からケガを抱えていたことを全く知らなかったことだ。
時間は過去に戻せないため責任論を問うのは不毛ですが、自己管理やチームとの情報共有のあり方について、大谷選手にはこれまで以上に厳しい目が向けられることになりそうです。離脱期間を経てチームに合流した後は、再びバットで周囲の懸念を払拭するような圧倒的な結果を残していくしかありません。